50年代は紳士服を中心とし、スーツをメインとしたブランドでしたが、60年代に入り、アメリカのアイビーへとシフトした。その象徴となるのが、1965年に発刊された「TAKE IVY」という写真集。総勢8名のスタッフが、アメリカの東海岸の8校からなる名門私立大学を総称したアイビーリーグ校へ行き、本場のアイビーリーガーの撮影し映画と本に収めた。
TAKE IVYに続き、アメリカの北東部のリゾート地をテーマにした「CAPE COD」や「DISCOVER AMERICA」などシーズン毎にテーマを設け、若者に良きアメリカを伝えていきました。
1970年には<どんな時、どんな場所でもどんな人にも語りかけるグローバルな服を多彩に創造していく>というキャッチコピーと共に企業ポリシーに「GLOBAL EYE」を掲げ、各国で撮影されたビジュアルが残されています。
1971年~72年の2年間に渡り展開されたキャンペーン「Come on Sportsman!」、73年「SPORTS COMMUNICATION」、74年「We Love Sports」と70年代前半は、スポーツにぶつかっていく男にスポットをあて、「週に一日はスポーツを!」という合言葉と共に<明るく、活発で健康的>というVANのイメージを強くアピールしたキャンペーンが開催されました。
青山に本社を建て一帯をVAN TOWN青山と名付け、関連のブランドが点在していました。
1983年「EVERLASTING TRADITIONAL COLLECTION」では、アイビーリーグ校を再訪し各校の風景が撮影され、翌年には「NANTUCKET ISLAND」と改めて創業当時の良きアメリカを表現するテーマが掲げられました。